Q.開発途上国では、
せっけんがない家庭や学校も多いのではないでしょうか?


生活が苦しくても、洗濯や入浴、食器洗いなどには、せっけんを使う家庭は多くあります。このような場合、女性たちにせっけんを使った手洗いが、下痢やカゼなどの予防に効果があるということを伝え、せっけんを使って手洗いをしてもらうように働きかけていきます。
学校の場合、せっけんがないことがあります。
ユニセフや地元自治体などからせっけんが提供されることもありますが、保護者や地域の人による学校管理委員会などが中心となって、学校の運営費を集めて、その中からせっけんを購入することもあります。
せっけんがない場合は、料理をしたときに出る灰を、せっけん代わりに使用することを薦めているケースもあります。せっけんで洗ったときのようなさっぱりとした感じなどはありませんが、灰の持つアルカリ性が、汚れなどのたんぱく質を分解・溶解する作用があります。(灰の持つアルカリ性の強さにより、洗浄効果には差が生じます。)