ユニセフの活動

●衛生習慣の普及活動

ユニセフの水と衛生事業は、通称WASHと呼ばれています。
これは、Water(水)、Sanitation(トイレ)and Hygiene(衛生)の
頭文字の組み合わせ。清潔で安全な給水設備とトイレを使えるようにし、
適切な衛生習慣を普及、定着させるというユニセフの支援活動を指しています。
この中で、せっけんを使っての手洗いは、普及させるべく、
最も力を入れている衛生習慣のひとつです。

しかし、教育や情報にふれる機会が少ない生活をしている人たちに、
衛生習慣を広めるのは容易なことではありません。
このような人たちが、不衛生な水や環境が体調不良や病気の原因になっている
ことを理解し、対処するためには、教育や情報、支援が必要です。
特に、衛生習慣の普及活動では、ただ情報を発信するだけでは、
その効果は期待できません。
実践できるように、水やトイレの設備を使えるようにする、
時間や手間が増えたとしても、実践する価値があると理解してもらうために
教育をするなど、複合的な取り組みが必要となってきます。
このため、ユニセフでは、政府のパートナーとして、手洗いの普及促進を
政策に盛り込むよう働きかけるほか、関係する省庁やNGOなどとともに、
地域社会における手洗いの普及促進の支援活動を行っています。




●学校での水と衛生の支援活動

水と衛生は、子どもたちの教育にも大きな影響を及ぼします。
体調が悪ければ、授業に集中することができません。
ユニセフとパートナーは、学齢期にある子どもたちの健康を改善するため、
学校で、衛生習慣の普及や生きていくために必要なことを
学べるようにすること、そして、水やトイレの設備をつくる活動をしています。

学校に、水やトイレの設備があれば、正しい使い方やせっけんを使った
手洗いなどを、実用的に学ぶことができます。
子どもたちは、新しいことを積極的に学び、取り入れるので、
このようにして身についたことは、長い間実践されます。
こうして、子どもたちは「手洗い親善大使」として、学校で教わったことを、
両親や兄弟、そしてコミュニティに伝えていくのです。